異常に気付かない
こんにちは。宇宙和香です。
共働きを始めたころ、情報収集のためにいろいろな働く母親が集まるサイトを見ていました。
その中で本当によく聞くのが、旦那さんが帰宅が深夜、朝も早くとても家事のシェアを話し合うどころではない。
そう言っている方が本当に多かったです。
今は在宅勤務が広がっていて少し変わったと思いますが、でも変わっていない業界は変わっていないでしょう。
一部のトップエリートや出世を望む人たちがそういう働き方をするのは別に構わないんです。
でも異常なのは普通の人までそのような働きが広がっていて、そこに何の疑問も持たずにいることです。
過労死する人もそこまで働く前に会社をやめればいいという冷静な判断ができないところまで追いつめられているんです。
そうなってしまう根本の原因は無力感だと思います。
自分には何の価値もない。能力もない。働かせていただけるだけでありがたい。
でもね、本当に力を持っているのは庶民なんです。
庶民がいなければ、トップの人たちは何にもできないんです。
例えばこんなことを想像してみて下さい。
ある朝、起きてみたらとても体調が悪く、体のあちこちが痛いので会社に電話して休みことにしました。
別に誰かと連絡を取ったわけでも、誰かに煽られたわけでもありません。
だけど、これを全業種、全平社員がやったと想像してみて下さい。
日本中が大パニックになります。
メーカーの生産はすべて止まるし、物流も動かないし、テレビラジオもつかないし、学校も授業がなく、休校となります。
大変なのは病院、老人ホームですね。
現場経験のある管理職なら走り回って頑張るかもしれませんが、いつも机に座って判子しか押していない管理職は何もできずおろおろして悲惨です。
でもこれ、実際に行われたことがあるの知ってます?
1975年、10月24日アイスランドで行われた女性のストライキです。
アイスランドは2021年グローバルジェンダーギャップ指数で1位の国ですね。
これは12年連続一位です。
男女の賃金格差に抗議した女性たちが男女の同一賃金を求めてストライキを起こしました。
女性たちが一斉に仕事と家事を放棄し、お休みを取りデモへ出かけました。
国が小さいせいもあるのか、約9割の女性が参加したそうですよ。
これを機にアイスランドは女性たちの存在感を認識し、女性のトップが出始め、社会が変わりました。
でもこれ別に女性⇒男性だけでなく、庶民⇒トップでやってもいいと思うんですよね。
しかも別に連絡を取り合う必要もない気がするんです。
「体調が悪いので休ませてください。」そう言われて絶対に出社しろなんて言う会社はまともじゃないです。
自分には力もないし、能力もないし、何もないなんて思う前に自分ができることをやってみたらいいと思うんです。
私のこの話を聞いて、「なんて無責任な。」「会社のことを何も考えていない。」と思ったあなた。
違います。
まず、庶民のことを、当たり前の幸せな暮らしを考えていないのは経営者層なのです。
本当に何故か教育によって経営者層から見た視線、会社側から見た視線を自分の幸せより優先させるように、洗脳されているんです。
その辺は本当に見事です。
産休・育休を取る女性たちを同僚・上司が迷惑がってマタハラを行うのも根っこは同じです。
妊娠ってそんなに簡単にできるものじゃないことを知っていたらそんなことは行えないし、女性が妊娠するという当たり前のことを想定していないことがまず問題で、会社側、経営者層側が対処すべきことなんです。
てか、妊娠するなら辞めてもらいますという誓約書を入社時に書いたなら分かりますが、書いてないですよね?
(まー、そんなこと書かせる会社には誰も入社しないと思いますけどね。)
それをまるで妊娠した人が悪い。そうやって妊婦VS同僚でいがみ合うように上手く持っていかれてることに気付きましょう。
本当は社会を動かしているのは庶民で、庶民がいなければ何も動かないんです。
でもそれに気づかれたら終わるので、むやみやたらに競争させて少しでも上へ上へ気持ちを向けるようにミスリードされています。
そういうミスリードは他にもいっぱいあります。
自分には力がない。まずそう思う前に、こんな異常に気付いていないことにまず気付いて、自分ができることをまずやってみて下さい。
違う世界が開けるかもしれませんよ♪
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